もったいない!水漏れで水道代はどれくらい上がるのか
水道代がいつもより高いと思っていたら、トイレが水漏れしていたことに気付いた経験はないでしょうか?
・水漏れすると、水道代っておおよそどのぐらい高くなるの
・そう言えば、漏水に対しての減額ってなかったかしら?
トイレの水漏れは気づかないことも多く、請求してから分かったという方も多いようです。
そこで記事では、トイレが水漏れした際のおおよその水道代や、漏水時の減額措置について調べてみました。
この記事を読むことで、平常時の水道代の情報や減額措置のことが簡単に理解できるでしょう。
■水漏れの際の水道代って大体幾らぐらいかかる?
水漏れの際の水道代はおおよそ幾らぐらいになるでしょう。
実は、水道代は自治体の財政状況によりかなり差が(2倍以上も差がある地域も)あり、どの地域が平均値ということは一概には言えません。
そこで、ここでは東京都を例に、1リットルの平均料金単価を0.24円で概算を試算してみました。
<2人暮らしの世帯(水道管呼び径が20ミリだとすると)>
1か月の使用水量(1か月)/約16立方メートル
上下水道代(1か月)/約3,800円(2か月分だとおよそこの2倍)
<3人暮らしの世帯>
1か月の使用水量(1か月)/約20立方メートル
上下水道代(1か月)/約4,800円
<4人暮らしの世帯>
1か月の使用水量(1か月)/約24立方メートル
上下水道代(1か月)/約5,700円
なお、1ミリ程度の細かな漏水を1か月続けると、2,000円程度の水道代がかかるようです。
在宅している方は、水道料金が普段と違っていれば、水道検針員の方から指摘される地域もあります。ただ、自分で料金を把握していなければ、この機会に自宅の水道代の概算をつかんでおくといいでしょう。
仮に都内にお住まいで、同条件で上記料金を遥かに超えていたら、トレイなどが水漏れを起こしていることが考えられます。
■トイレの水漏れは漏水時の減額措置に対応していない!
水道料金は自治体の水道部が管轄していますが、漏水に対して減額措置は特に設けていないのでしょうか。
水漏れに関しては減額措置もあるのですが、残念ながらトイレの水漏れはほとんどの自治体で減額措置の対象にはなっていません。
減額措置の対象にならない理由は、トイレの水漏れは「発見が困難な場所が漏水していた」ことにはならないからです。
減額措置の対象になるのは、次に掲げる要件を満たさなければなりません。
<減額措置の対象となる要件>
- 漏水が起こるような使い方をしていない、通常の使い方をしていた。
- 発見が困難な場所が漏水していた。
- 漏水の修繕がきちんと行われた後である。
- 前回の漏水した場所と違う場所である。
なお減額されるのは、漏水したと思われる量の半分ぐらいで、漏水した全量が減額されるわけではありません。
■トイレの水漏れの大半はタンク内のトラブルが原因
トイレの水漏れのほとんどは、タンク内のトラブルが原因です。もちろんトイレの水漏れは、目ではわかりにくいでしょう。しかし通常は水が流れる音がしますので、まず耳で気づきます。そのため、トイレの水漏れは「発見が困難な場所」では決してありません。
便器に座って後部(タンク内部など)で水の流れる音がする場合は、漏水の可能性が疑われます。または便器内のたまり水に動きがある場合も、タンク内に漏水の原因があります。
この場合、タンクにつながる給水管の途中にある止水栓を締めると水が止まります。原因がトイレのタンク内に無くても、修理をするまで止水栓を締めたり緩めたりすることで、漏水を一時的に制御できます。これは覚えておきましょう。
■まとめ
この記事のポイントです。
・自宅平常時の水道代を把握しておこう
・トイレの水漏れは自治体の減額措置等に当たららないケースがほとんど
・ともかくトイレの水漏れに早く気付くこと。修理するまで間、止水栓を締めておくことも忘れずに!
仕事が忙しい単身世帯に、水漏れ放置世帯が多いようです。水漏れを数ヶ月放置すると、水道代だけで数万円も請求されることもあるといいます。小さなことですが、トイレの水漏れに要注意です。